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徒然なるままに花と愛犬の写真を


by katoliinu

葉 巻



ある男が非常に高価な葉巻を一箱購入し、その葉巻に火災保険をかけた。一月もたたないうちに彼は、保険契約証書に求められている第1期保険料の支払さえまだ済ませていないのに、箱詰めの高価な葉巻を全部吸いきってしまい、保険会社に保険金の支払を求める訴訟をおこした。


申し立ての中で男は、一連のささやかな火事により葉巻を失ったと主張した。それに対して保険会社は、男は普通の流儀で葉巻を消費したという明白な理由から支払いを拒否した。


しかし裁判所は、男の申し立てを認める判決を下した。その中で裁判官は保険会社の指摘に同意しながらも、男が保険会社から保険証書を入手しており、その証書は葉巻が保険の対象になりうること、火災に対しても付保されていることを保証し、容認できない火災としてみなす場合の定義がうたわれていないことを理由に、保険会社に対し保険金を支払う義務があると述べた。


保険会社は判決を受け入れることにした。ここで抗告しても、裁判は長期にわたり、費用がかさむと思われたからで、男に対し火災による消失で蒙った損害として1万5千ドルを支払った。


男が小切手を現金に換えた後、今度は保険会社が24件の放火のかどで彼を警察当局に逮捕させた。男が保険金の支払を申し立てたときの裁判で彼が行なった証言がそのまま彼に使用された。つまり男は彼の被保険物である資産を故意に燃やしたことにより有罪を宣告され、24ヶ月の懲役刑および罰金2万4千ドルを課す判決が下されたのである。






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by katoliinu | 2012-03-16 21:03 | 小話